歯のコラム
ご自宅でできる「口腔機能低下症」の予防とは?
2026.05.16
「最近、食べこぼしが増えた」
「むせやすくなった」
「硬いものを避けるようになった」
こうした変化は、“口腔機能低下症”のサインかもしれません。
口腔機能低下症とは、加齢や生活習慣などによって、「噛む」「飲み込む」「話す」といったお口の働きが低下している状態のことです。進行すると食事がしづらくなるだけでなく、栄養不足や全身の筋力低下につながることもあります。
しかし、お口の機能は日々の習慣によって維持・改善が期待できます。今回は、ご自宅でできる簡単な予防方法をご紹介します。
よく噛んで食べる
やわらかい物ばかり食べていると、お口まわりの筋肉が使われにくくなります。
一口につき30回程度を目安によく噛むことで、噛む力の維持や唾液分泌の促進につながります。
会話や音読を意識する
お口の筋肉や舌は、「話す」ことで自然に動かされています。
人と会話する機会が少ない方は、新聞や本を声に出して読むだけでも効果的です。
“パ・タ・カ・ラ”体操をする
「パ・タ・カ・ラ」は、お口の動きを鍛える簡単なトレーニングです。
- パ:唇の力
- タ:舌の前方運動
- カ:舌の奥の動き
- ラ:舌のなめらかな動き
それぞれをはっきり発音することで、お口まわりの筋肉をバランスよく使うことができます。
お口の乾燥を防ぐ
お口が乾燥すると、飲み込みにくさや細菌の増加につながります。
こまめな水分補給に加え、鼻呼吸を意識したり、唾液腺マッサージを行うのもおすすめです。
定期的に歯科医院でチェックを
むし歯や歯周病があると、しっかり噛むことが難しくなります。
また、ご自身では気づきにくい口腔機能の低下も、歯科医院で早期に発見できることがあります。
お口の健康は、毎日の食事や会話、そして全身の健康にも深く関わっています。
「年齢のせいかな」とそのままにせず、毎日の小さな習慣から予防を始めてみましょう。


