歯のコラム
歯垢と歯石の違いって何?
2025.02.10

毎日の歯磨きで気をつけたいのが「歯垢」と「歯石」。どちらもお口の健康に悪影響を及ぼしますが、実は大きな違いがあります。歯を守るために、それぞれの特徴と予防法を詳しく見ていきましょう。
歯垢とは?
歯垢(プラーク)は、歯の表面に付着する 細菌のかたまり です。食べかすや糖分をエサにして細菌が増殖し、ネバネバとした膜を作ります。この歯垢の中には虫歯や歯周病を引き起こす細菌が多く含まれており、放置すると酸を出して歯を溶かしたり、歯ぐきに炎症を起こしたりします。歯垢は 柔らかい ため、適切な歯磨きで簡単に取り除くことができます。
歯石とは?
歯石は、歯垢が 唾液の成分(カルシウムやリン)と結びついて固まったもの です。歯垢を長時間放置すると、やがて 硬くなり歯ブラシでは取れなくなります。特に、歯と歯ぐきの境目や歯の裏側に付きやすく、歯石があるとその表面にさらに歯垢が付着しやすくなるため、 虫歯や歯周病のリスクが高まります。
歯垢・歯石を防ぐには?
① 正しい歯磨きを習慣にする
歯垢が歯石になる前に、毎日の歯磨きでしっかり除去しましょう。特に 歯と歯ぐきの境目 は歯垢がたまりやすいため、歯ブラシを45度の角度にして丁寧に磨くのがポイントです。
② デンタルフロスや歯間ブラシを使う
歯と歯の間は歯ブラシだけでは磨き残しが多くなります。フロスや歯間ブラシを使うことで、細かい汚れまでしっかり取り除くことができます。
③ 規則正しい食生活を心がける
糖分の多い食べ物は細菌のエサになりやすいため、間食の回数を減らし、食後はしっかり歯を磨きましょう。
④ 定期的に歯科医院でクリーニングを受ける
一度歯石になってしまうと、自分で取り除くことはできません。 歯科医院で定期的にクリーニングを受け、歯石を除去することが大切です。
まとめ
歯垢は柔らかく、歯磨きで除去できますが、放置すると歯石になり、歯科医院での除去が必要になります。毎日のケアを徹底し、定期的なクリーニングを受けることで、健康な歯と歯ぐきを守りましょう!