歯のコラム
かみ合わせについて(おとな編)
2023.07.15
出っ歯や受け口、八重歯などかみ合わせにコンプレックスはありませんか?歯並び治療を子供の頃に行っていればよかったと後悔されているかもしれません。今回は、おとなのかみ合わせについてご説明いたします。
かみ合わせが悪いと起こること
かみ合わせにお悩みの方は、口元のコンプレックスという見た目の問題が先行しがちですが、様々な影響を及ぼします。
①審美性
口元の見た目に自信が持てないと消極的になり、対面では、相手からよい印象を持たれないのではと不安になるかもしれません。
②口腔衛生の悪化
歯のねじれや重なりによりかみ合わせが悪い場合は、磨きにくい箇所がある可能性があります。また、出っ歯や受け口により、口を閉じにくいと、口が乾燥し細菌が発生しやすくなります。
③虫歯や歯周病、口臭の悪化
口腔衛生状態が悪いと、虫歯や歯周病、口臭の発生につながります。
④顎関節症
左右のかみ合わせが均等ではなく、片側で咬むことが増えると表情筋にアンバランスが発生します。結果、口の開閉に関与する顎関節に痛みや違和感を生じるます。
⑤咬傷(こうしょう)の発生
かみ合わせが悪いことで、頬や舌を誤って咬むことが増えます。
かみ合わせの治療
永久歯がきれいに機能的に並び、あごのバランスが整うためには、子供の時期からかみ合わせの治療を開始することが理想的ですが、成人してからでも遅すぎることはありません。美しく機能的な歯並びになることは、お口の健康寿命を延ばすためにも有効です。
かみ合わせ治療には以下の方法があります。
・ワイヤー矯正
歯の表面にワイヤー装置をつけて、歯を徐々に移動していきます。装置が目立つという審美性の低下がありますが、適応範囲が広い方法です。
・マウスピース矯正
透明なマウスピースを装着する方法を選択する患者様が増えてきています。ワイヤー矯正と比較すると適応外の症例もありますが、装置をご自身で取り外せるため歯磨きしやすいことや、痛みが少ないという特徴があります。
・セラミック矯正
セラミック矯正は、歯の移動を伴わないため、短期間に見た目の美しさを回復する審美性の要素が強い治療方法です。
まとめ
かみ合わせの治療は大人になってからでも治療を開始することができます。ワイヤー矯正やマウスピース矯正など患者様の症状やご希望に合わせた治療方法をご提案いたします。歯並びにお悩みの場合はお気軽に当院までご相談ください。